越前漆器とは…
越前漆器とは予め加工された木製のお椀や器に漆(うるし)を塗り、装飾を施して
温かみと奥深い美しさを兼ね備えた伝統工芸です。
越前漆器の歴史は古く約1500年ほど前までさかのぼるといわれています。
1500年といえば聖徳太子が生まれた年くらい….
おそろしく昔々の話です。
当時の天皇との関わりの話もありましたが、この話だけで1記事になりそうなのでやめておきます。
うるしの里会館に行って来た!!
冬の晴れた休日、鯖江市河和田地区にあるうるしの里会館に行ってきました。

広々として趣のある綺麗に維持されている会館でした。
会館内は見所がたくさんあり、漆の成り立ちから歴史、漆器に絵付けが体験できるワークショップ(要予約)、越前漆器が多数ならべられたミュージアムショップまで
素晴らしい越前漆器を存分に体感することができました。
施設内は撮影禁止のため画像はありません!
匠が集う職人工房を見学してみた!
うるしの里会館も十分に満喫したのですが私が1番におすすめする見所は会館奥にある職人工房です。
伝統工芸士の匠の技が目の前で見学することができます。

木工、塗り、加飾の3部屋。それぞれの工房があります。
木工の部屋に入ってみます。
黙々と木の塊を削っていた工芸士。
みるみるお椀の形なっていく姿に興味津々です。

木の塊がみるみるうちにお椀の形に!

ずっと見ていられそうでした!
ずっと見ていると工芸士の方が作業をやめ、熱心に越前漆器のお話を聞かせてくれました。
木材をただ削るのでは無く木目を見ながらお椀の底には丸みを持たせ持ったときに触りよくし、それは機械では表現できないことだということ。
昔は何百人といた職人が今は数人になったこと。
今なお新しいものを求めて試行錯誤すること。などなど、今までの経験や越前漆器への想いをたくさん聞くことができました。

技の極みのような作品に触れさせてもらいました。
塗りの部屋に移動しても伝統工芸士が漆で包丁の柄のようなものに塗りを施していました。

唾を飲むくらいに手元に釘付けでした。
使い込まれた道具と塗りたての柄↑
塗りの工芸士も越前漆器のあれこれを語ってくれました。
感想
越前漆器・うるしの里会館に行った感想は大満足。
会館内の漆器たちに感動し、職人工房で見た技に圧倒されました。
職人の方々の技を見れたこと、たくさん話が聞けたことがなによりの収穫だったように思います。
ネットで何でも簡単に調べることができる現代社会ですが、生の話や技は別格でした。
現地に行って目の当りにして初めて知ることもたくさんあるのだとつくづく思った一日でした。
アクセス
鯖江インターを降りたらひたすらまっすぐ。
ドライブにももってこいです。
駐車場無料。
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